2013年4月12日金曜日

業務改善の手段としてのスマートデバイス(その1)


業務改善コンサルタントの光本です。業務システムのユーザインタフェース(使用者が業務システムを使用する際の端末や画面などの接点)としてのスマートデバイス(スマートフォンやiPADなどのタブレット)、そして、業務改善の手段としてのスマートデバイス、という両面において、業務改善のご支援をしている私どもにとってスマートデバイスは欠かせない重要なツールに位置づけられるようになってきました。



業務システムのインタフェースとしてのスマートデバイスは、今後、PCの設置ができない場所やキーボード操作が困難だった現場での業務、外回りの多い営業担当者の業務などの領域で急速に普及していくことが予想されます。


これは、ユーザの物理的な業務ニーズに合うという面もありますが、それ以上にプライベートな日常生活において頻繁に利用しているスマホと同じユーザインタフェース、操作で業務システムを利用できるというユーザビリティの良さも重要なポイントです。


特に、若年層においては、パソコンは使ったことがないが、スマホは毎日高頻度で利用しているという人が増え、そういった層が今後、就職し、ビジネスで業務システムを使う。
操作マニュアルや操作教育が必要な今の機能重視でユーザビリティ軽視の業務システムを利用することに不満とストレスを感じるユーザはますます増加していくのではないかと思います。


海外のことですが、あるスウェーデンのERPベンダーの調査によると、若手管理職社員の間には、大掛かりな情報システムの使用を避け、表計算ソフトやクラウド・アプリケーションを用いて仕事をする傾向が見られたそうです。
また、全年齢層の管理職のうち75%が、インタフェースの使い勝手が悪いとき、または単純に情報システムの使用を回避していることを認め、さらに驚くことには、クラウド・アプリケーションの使用や個人デバイスと企業の情報システムの接続が禁止されているところにはオファーがあっても転職しないだろうと回答した管理職が非常に多かったというのです。


もちろんセキュリティを軽視することはできませんので、生産性向上と両立をさせながら推進していく必要がありますが、「スマートデバイス×クラウドサービス」の組み合わせでの業務利用は、ユーザ自体の変化とともにソリューションを考える上で重要な切り口になっていくと考えています。


弊社のITコーディネートサービスでは、費用対効果の高いスマートデバイスやクラウドサービスの業務利用をご支援しておりますので、一緒に有効な活用方法を検討、模索していければと思います。


次回は、「業務改善の手段としてのスマートデバイス(その2)」として、業務改善の手段としてのスマートデバイスの活用方法などにふれたいと思います。


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